天気には逆らえない

波照間島は沖縄県八重山諸島に属する日本最南端の有人島で、南十字星が見える島として有名です。

東京からは約2000キロメートル、沖縄本島からは約400キロメートル、同じ八重山諸島である石垣島からでさえ南西約60キロメートルも離れた海に位置する小さな離島で、2024年に飛行機の定期便が再開するまで長らく交通手段は船しかありませんでした。時間こそ石垣島から最短1時間ほどで到着しますが、天候により欠航することも珍しくありません。というのも、外洋はたとえ天気がよくても海は荒れる場合があるからです。

『気ままに楽しく! 大人の女ひとり旅』(著:門賀美央子/清流出版)

私が波照間島に行ったのはまだ飛行機就航前でした。つまり船便しかなかったのですが、まさに帰るはずのその日が欠航、翌日もどうなるかわからない……というなかなかスリリングな状態に陥りました。しかしながら、事前調査でその可能性は織り込み済みだったので、スケジュールに余裕を持たせていたおかげで青ざめるほどには焦らなくてすみ、どうせ帰れないのだからと一旦腹を決めてしまえば思わぬ滞在延長をのんびり楽しむ気分になれたのです。

でも、もしあの時普通に帰れるつもりで翌日に仕事のアポイントなんて入れていたら……と思うと、少しゾッとします。事前の情報収集が功を奏した例でした。