うつ伏せ防御姿勢をとって助かった事例も
この方法を採る上で、背にはリュックを背負い、頭部は帽子やヘルメットなどである程度は防御されていると、その効果が増す。もちろん、首をかばっている手、尻、足などをクマに噛みつかれるリスクはある。だが、重症化や失血死という最悪の事態を防ぐためには、うつ伏せで、両手で首を守る姿勢をとるしかない。
不意の遭遇で驚いてしまっただけのクマの場合、ある程度、人間を攻撃すればしばらくして離れていってしまう。街中に出てきたクマに、うつ伏せ防御姿勢をとって助かった事例も実際、増えてきている(中永2025※)。
救いなのは、人間を食べ物と認識し、執着し、追跡し、隙あらば襲って食べようとするクマは、幸いほとんどいないと考えられることだ。そうしたクマに不幸にも遭遇してしまう確率は、今のところまだ低いだろう。
※中永士師明 編(2025)クマ外傷 クマージェンシー・メディシン.新興医学出版社.
※本稿は、『クマは都心に現れるのか?』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『クマは都心に現れるのか?』(著:小池伸介/扶桑社)
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