2025年は各地でクマによる深刻な被害が相次ぎました。そんななか、20年以上にわたってツキノワグマの生態を研究してきた東京農工大学大学院農学研究院教授の小池伸介先生は、「クマは付き合い方を間違えると、命を奪われる存在である」としつつも、「正しく理解し、適切に対処すれば、共存は可能」と語ります。そこで今回は、小池先生の著書『クマは都心に現れるのか?』から抜粋し、クマに関する最新情報をお伝えします。
クマが向かってきたらどうするべきか
クマのほうから積極的に人間に向かってくるような場合がある。
そういうときはどうしたらいいのか難しいところだ。
クマが接近してきた場合、例えば登山口でレンタルできる機会も増えてきたクマ用の撃退スプレーを使うことが有効だ。
行政が登山口で用意したスプレーは機能がしっかりしていると考えられるが、市販品の中には効果が薄いものもあり、現状では米国のクマスプレー規格であるEPA(米国環境保護庁)認証を受けた商品は信頼できる。