人の名前がパッと出てこない、「ああ、うっかりしてた!」が口ぐせ。今、何をしようとしていたのか思い出せない……という人も多いことでしょう。気のゆるみは誰にでもあるけれど、それが思わぬ事態につながることも。『婦人公論』読者の、うっかり体験を聞きました。
搭乗券が、ない!
わが家は子どものいない熟年夫婦。2人の趣味は旅行に行くことですが、旅の楽しみ方はまったくちがっています。その場の成り行きを楽しむ私と違い、夫は観光の場所も時間もきっちりと決め、計画を遵守したいタイプ。そんな組み合わせなので、旅行中は3分に1回のペースで喧嘩しています。そのきっかけは、たいてい私の度を越したうっかり。
ある時、登山旅行へ出かける途中の車の中で、私がサンダルを履いて来てしまったことに気が付きました。これでは登れないので引き返し、その後のスケジュールは総崩れです。
またある時は、飛行機の旅。空港に着くと「チケット持ってるよね」と何度も確認する夫に、「大丈夫大丈夫」と生返事をしていました。ところがいざ手荷物検査の際に搭乗券を出そうとすると、確かにさっきまであったはずなのに、どこを捜してもない!
購入履歴をもとに再発行してもらい、どうにか予定の便に間に合いましたが、怒り心頭の夫は「どう思いますかこの人! ありえませんよね!」と係員になぜかまくしたてはじめ……その剣幕に、周囲の乗客も引いていました。
ただ不思議なことに、「もう夫婦での旅行はやめよう」とはなりません。夫の言うことは正論なので、仕方がないなと受け流しつつ、気を付けるところは気を付けながら、今後も仲良く(?)旅をしたいと思います。
(55歳・主婦)