イタリア・ミラノで
「金メダルという結果よりも、自分のベストを尽くすために頑張った時間こそ、何より大切なこと」と語っていたハイデンは、その研ぎ澄まされた知性も含め、肉体と精神のバランスの取れた、それこそ古代から理想とされる人物だった。
今年、NHKの冬季オリンピック開会式の中継での解説のため、イタリアのミラノにしばらく滞在していた私は、久々にスピードスケートの競技会場で、選手たちの練習風景を見る機会があった。
その時にふと、冬の過酷さもトレーニングのつらさもにこやかに乗り越え、運動以外の分野でも人間力の発揮に妥協のなかったエリック・ハイデンという人を思い出し、久々にスケートを滑ってみたくなった。
『歩きながら考える』(著:ヤマザキマリ/中公新書ラクレ)
パンデミック下、日本に長期滞在することになった「旅する漫画家」ヤマザキマリ。思いがけなく移動の自由を奪われた日々の中で思索を重ね、様々な気づきや発見があった。「日本らしさ」とは何か? 倫理の異なる集団同士の争いを回避するためには? そして私たちは、この先行き不透明な世界をどう生きていけば良いのか? 自分の頭で考えるための知恵とユーモアがつまった1冊。たちどまったままではいられない。新たな歩みを始めよう!






