
エッセイ
ヤマザキマリ 年配のホームレスから若い男女が仔犬を奪う動画を見て感じたこととは。多様な倫理が存在するこの世界で「正義」という信念はときに狂気を帯びる

エッセイ
ヤマザキマリ「なぜ外国人旅行客はTシャツ短パン姿なのか」と問われ、あるイタリア人教師を思い出す。観光客ばかりナンパする彼が言っていた「愚痴」とは

エッセイ
ヤマザキマリ なぜ私たち夫婦は「家の核は台所」という考え方に違和感を覚えたのか。食料庫よりプライベート空間を優先したい家族もいるということ

エッセイ
ヤマザキマリ これまで人生で3度「トイレットペーパー枯渇危機」と直面して。トイレットペーパーとは、文明的生活の維持に対する人々の意固地を象徴するものかもしれない

エッセイ
ヤマザキマリ 学校からの二宮金次郎像撤去と学習塾を禁止した中国の政策に共通するものとは。本能と知性との齟齬に翻弄される宿命からわれわれはそう簡単に逃れられない

エッセイ
ヤマザキマリ 母の葬儀を進める中イタリア人の夫が発した意外な一言とは。母がその場にいたら、息子と夫のしどろもどろな様子を前に呆れながら笑っていたにちがいない

エッセイ
ヤマザキマリ「書棚を見せてほしい」という取材依頼が増えたのは、何かと世知辛い今の時代だからこそ。書棚に本が並べば、とりあえず何とかやっていけそうな気にもなる

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ヤマザキマリ 低い声で捲し立てる早口のために「いつも怒ってますよね」と指摘され。「沈黙は金なり」が通じないイタリアのハイカロリーな出来事を乗り越えているうち、この口調になってしまった

エッセイ
ヤマザキマリ 自分の作品に執着しなくなった理由として、ちっとも褒めない母の影響が。寝たきりになって3年経つ彼女が私の個展を見たらどんな反応をしただろうか

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ヤマザキマリ なぜ私には「この先やりたいこと」がないのか?「こうあるべき」という理想や羨望がないから、どんな失敗を引き起こしても<寛容性のスイッチ>が稼働する

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ヤマザキマリ 黒歴史となったイタリア人オバちゃん団体旅行。欧米人の旅とは自由の象徴で、ルールを守って他人と一緒に団体行動できるような人はそう多くない

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ヤマザキマリ 2年半ぶりに戻ったイタリアの我が家はいつものままだった。日本ではありえない種類の苛立ちや腹立たしさや諦観も、私にとっては懐かしい

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ヤマザキマリ『あしたのジョー』『フランダースの犬』のように主人公が”孤高”だった昭和と”グループ”主流の現代。あらゆるものをマスで一括りに捉える社会に覚えた一抹の不安

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ヤマザキマリ 人はなぜ絵を描くのか。絵もその他の芸術も精神に欠かせない「ごはん」だからこそ、栄養不足にならないために私は絵を描く

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ヤマザキマリ 山下達郎さんの新譜『SOFTLY』に、何十年かぶりに描いた肖像画が使われて。絵画を描く喜びと誇りという波が私の前にようやく現れてくれた

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ヤマザキマリ 人と同じものを選ぶと「お目が高い」と褒められる日本と「似合うのはお客様だけ」が殺し文句のイタリア。「人気の商品」についての考察

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ヤマザキマリ 宿主を操り、死ねば別の虫に寄生するハリガネムシは人間界にも。皇帝ネロの母にグッチ御曹司の妻…ハリガネムシ魂よ、永遠に

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ヤマザキマリ 終戦直後にコメディ映画やギャグ漫画が多く生み出されたワケ。知性を潤すような質感のある「洒落」や「ユーモア」はどこへ

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ヤマザキマリ 膨張を続ける「見たいものしか見ない、許せない」という執着が招くもの

エッセイ
ヤマザキマリ「世界平和度指数ランキング上位の日本。本当に治安が良いと言い切れるのか」