Q)補聴器をつけていると、難聴が進まない?

正しく調整された補聴器を使っていれば、基本的には進みません。ただ、補聴器を使い続けていると、自身の「聞こえ」の基準点が変わり、補聴器を外したときの聞こえが悪化したように錯覚することがあるのです。

補聴器使用前は聞こえないのが当たり前でしたが、補聴器に馴染んでくると、音に溢れる世界を取り戻します。グラスを机に置けば「コツン」と音がし、窓を開ければ鳥のさえずりが聞こえる。そして徐々に、それが新たな基準になっていきます。

ところが不意に補聴器を外すと、音が消え、自身の聴力が低下したのではないかと不安になる。ですが、ほとんどの場合、聴力検査すると変化はありません。とはいえ、補聴器と関係のない病的な聴力低下がないとは言い切れないので、不安を感じたら耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてください。問題なければ基準点が変化したということです。

ただし、耳に有害な音を適正に調節していない補聴器や、その類似品を使っていると聴力低下を招くことがあります。補聴器は一人ひとりの聴力と耳の状態に合わせたものを購入し、定期メンテナンスを続けることが必須条件。聴力測定もなく通販などで手軽に購入できる安価な製品は、補聴器でなく「集音器」。音を拾い集めて増幅させるだけなので、騒音も突発的な大きな音も、さらに大きくして耳に入れてしまうのです。補聴器と集音器は別物なので、混同しないよう注意しましょう。

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