更年期に差し掛かると便秘が増えるワケ
なお、こうしたホルモンと腸の関係は、更年期に増えがちな「便秘」とも無関係ではありません。
(※3)Estrogen-gut microbiome axis: Physiological and clinical implications, James M Baker et. al, Maturitas, 2017
女性はもともと便秘気味の方が多いのですが、更年期以降はさらに、その割合が増加します。
その理由として、エストロゲン低下による腸管運動の変化、自律神経の乱れ、骨盤内の筋力低下などが重なることが考えられます。
腸内で便が停滞すると、腐敗産物やアンモニア、硫化水素などが発生します。これらの一部は血流を介して肺に到達し、呼気に影響を与える可能性があるとされています。
また、腸内フローラの構成と、体内で循環している様々な炎症性物質やアミノ酸などの代謝物との間に相関関係があることが報告されています。(※4)さらに、腸内フローラの乱れと口臭との関連性についても、多くの研究で示されています。(※5)
つまり、腸と口は、想像以上に密接に関わっているのです。
(※4)Relationship between gut microbiota and circulating metabolites in population-based cohorts, Dina Vojinovic, Nature Communications, 2019
(※5)Halitosis: etiology, prevention, and the role of microbiota, Zhengrui Li, Clin Oral Investig, 2023
