口臭は『体の変化を知らせるサイン』

更年期腸活と腸のケアは、まず、「整える」ことが基本です。そこで、更年期の腸活・腸ケアのための食習慣の5つのポイントをお伝えします。

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【ポイント1】朝のたんぱく質

朝食では、必ずたんぱく質を摂取するようにしましょう。腸は『朝に動く臓器』です。朝からのたんぱく質摂取は腸のぜん動運動を促し、便通を促進します。

<朝食例>

雑穀米+納豆+卵、具だくさんの味噌汁、豆乳ヨーグルト+ナッツ

このような朝食がとてもお勧めです。

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【ポイント2】腸ケアとしての水溶性食物繊維+発酵食品

水溶性食物繊維(プレバイオティクス)と発酵食品(プロバイオティクス)の組み合わせは腸内環境改善に有効です。(※8)

発酵食品(味噌、納豆、麹、酒粕、ヨーグルト、キムチなど)は善玉菌の補給になります。また、水溶性食物繊維(海藻、オクラ、もち麦、りんごなど)は、腸内細菌のエサになります。この「菌+エサ」の組み合わせが理想なのです。

(※8)Synergistic role of prebiotics and probiotics in gut microbiome health: Mechanisms and clinical applications, Tapasya Kumari, Food Bioeng. 2024

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【ポイント3】水分補給

慢性的な脱水は便秘や唾液減少に影響します。日頃から十分な水分摂取を心がけてみましょう。目安は1日1.5〜2リットル(体格・活動量により調整)。一度に大量ではなく、こまめな飲水を心がけましょう。

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【ポイント4】よく噛む

よく噛むことが唾液分泌を促す強い刺激となります。一口30回を目標に。よく噛むことで副交感神経が優位になり、腸の動きも整いやすくなります。

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【ポイント5】口腔ケア

歯垢やプラークといった歯周病の原因を防ぐために、こまめに歯のブラッシングや歯間ケア、舌ブラシで優しく舌の清掃も行いましょう。そして、3ヶ月に1度は、定期的に歯科検診を受けて、メンテナンスを行いましょう。

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これらの口腔ケアと腸ケアを行い、両輪で整えることが重要です。

以上、更年期前後は、女性の体が次のステージへ移行するための大切な時期。

そのタイミングを迎えた女性がマスクの中でのニオイに気づいたとすれば、それは「恥ずかしいこと」などではなく、更年期の前後に起きる体の変化を示した“サイン”なのかもしれません。

そして、そもそも“口臭”は単なる口の問題ではなく、「体と腸のゆらぎ」を教えてくれている可能性のあるもの。

花粉や黄砂対策でマスクをつけることが多くなる春、たまにニオイをチェックしてみることは、自分の体の変化に気づき、新しい習慣を始める一つのキッカケになるのかもしれません。

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