手足のしびれ、冷えや痛み、気分の落ち込み……更年期に入った女性は、心身の不調を感じることが多くなります。総合内科専門医の梶尚志先生は、「更年期の症状は、単に年齢によるホルモンの変化だけでなく、個々の体質や生活習慣によって大きく異なります」と語ります。そこで今回は、梶先生の著書『更年期の不調の原因は栄養不足が9割』から抜粋し、ホルモン治療に依存しない更年期対策をご紹介します。
更年期症状を重くする習慣、軽くする習慣
更年期の不調の感じ方には、大きな個人差があります。
同年代で、同じように女性ホルモンが変動しているはずなのに、毎日がつらいと感じる人もいれば、ほとんど気にならなかったという人もいます。
この差を生んでいるのは、生まれ持った体質だけではありません。
ふだんの生活習慣や、日々の食事の内容も、大きく影響しているのです。