(写真提供:Photo AC)
世界で活躍する大谷翔平選手や、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で主演を務めた今田美桜さんなど、今をときめく有名人はどのような本を愛読しているのでしょうか。コラムニスト・ブルボン小林さんが『女性自身』で連載するコラムをまとめた『有名人の愛読書、読んでみました。』から一部を抜粋し、愛読書を通して有名人に鋭く迫ります。今回は、大久保佳代子さん、大谷翔平選手の愛読書をご紹介します。

大久保佳代子の愛読書

『愛について語るときに我々の語ること』
レイモンド・カーヴァー 村上春樹訳

おためごかしでない本音をみせてくれている。さばさばとしていてクールで、さりとて高尚ではない、世俗の側に立ちながら、人生の酸いも甘いも噛み分けている。表情も声音も含めて大久保さんにはそういうムードがまんまんだ。

彼女がMCを務めるポッドキャストには恋愛やセックスの相談がたくさん寄せられていて、かなりきわどい投書(30代OL、上司と不倫したくてたまりません、みたいな)もある。それらに対し、「勃起」だとか「ケツ」とかいう過激なワードを軽々に用いながらも、破滅的なけしかけはせず、むしろモラルのある回答にうまく着地させているのが印象的だ。

本人は「そこまで読書家ではない」と語る(Web「小説丸」23年3月27日公開)。子供時代に唯一、夢中で読んだのは赤川次郎の『三毛猫ホームズ』シリーズだそうだが、これはこの世代の人が読書量を謙遜するときによく挙げる小説名だ。逆にいうと、読書家を気取る者がよくバカにしてみせた書名でもある(そんなの読書に入らないよ、と)。たくさんのマウント取り合戦を潜り抜けてきた手練れの回答という気が、ついしてしまう。