
60歳を過ぎた木綿子は父の介護と引きこもりの娘の世話に日々追われている。不幸ではないが、いろんなものを諦めてきた人生だった。けれど、ひょんなことから知り合った2歳年下の男と出逢う。二人は互いに惹かれていくが……。遠田潤子さんが描く、静謐で過激な大人の恋愛小説。ぜひお楽しみください。
ゴールデンウィークの谷間、大阪狭山市に新規オープンしたお芋スイーツ専門店に取材に出かけた。
住宅地の中にぽつんとあって、赤紫と卵色のストライプのオーニングが印象的な店だった。オーナーはまだ若い夫婦で、私を歓待してくれた。
妻のほうは麻子くらいの年齢だろうか。彼女の笑顔が眩しくて思わず眼を逸らしそうになった。比べるな、と自分に言い聞かせる。
取材後、頑張っている二人を応援したくてお土産を買うことにした。プレーンお芋プリン、昔ながらの固めお芋プリン、ブリュレお芋プリン、スイートポテトと芋けんぴを選んだ。
