シェア型書店の発祥
日本におけるシェア型書店の発祥はいつか、はっきりしたことはわかりません。そもそもの起源は、「一箱古本市」のように、個人が気軽に本を売ることのできるフリーマーケット(蚤の市)の文化に求められるのかと思います。
「シェア型」を謳った最初期の事例としては、2019年に開業した吉祥寺の「ブックマンション」が挙げられます。2022年には、フランス文学者の鹿島茂先生が神保町で「PASSAGE by ALL REVIEWS」を開業して、大きな話題を呼びました。
私がシェア型書店という存在を知ったのは、2023年のことです。きのしたブックセンターに続いて、佐賀之書店を開業し、2つの書店のオーナーになっていた頃です。
書店経営者としての私の活動は、メディアにもたびたび取り上げていただき、同業者や読者からもたくさんの応援の声をいただいていますが、書店経営はけっして安穏としていられる状況ではありません。「駅ナカ」という地の利がある佐賀之書店は、きのしたブックセンターよりもいくぶんか楽な面はありましたが、それでも不安でした。ほんまるは、これまで私が経験したことのない業態ですから、先行き不透明感は大きかったですね。
