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気がつくと背中が丸まり猫背になっていませんか? その姿勢では、バランスを崩して転ぶ可能性が。猫背が形状記憶される前に、姿勢を正すストレッチを日常生活に取り入れましょう(構成:古川美穂)

体が「スルメ化」してしまう!

猫背は内臓や神経を圧迫し、胃腸の不調を引き起こす原因になるほか、腰痛、膝痛、肩こり、頭痛など、あらゆるところに悪影響を及ぼします。特にシニア世代は、猫背を放置すると体幹のバランスが悪くなって、転倒リスクが高くなるのです。

例えばつまずいた時、尻もちをついて圧迫骨折することがあります。また、瞬時に手をつくことができず、肩から落ちると上腕骨を、顔から落ちると頬の骨を折る場合が多い。

さらに、大腿骨のつけ根にある大腿骨頸部を骨折すると、寝たきりになる可能性が高まるなど、深刻な事態を引き起こしかねません。

私たちの姿勢は背骨と筋肉が支えています。しかし高齢になると骨密度が低下。骨が弱くなったぶん筋肉への負担が増すと同時に、筋肉そのものも本来の機能を失っていきます。具体的には弱くなり、硬くなり、水分が失われていく。いわば「刺身のイカ」が「スルメ」に変わっていくイメージです。

体を支えきれずに筋肉が丸まったまま固まると、背骨もその状態に適応して固まり、猫背が形状記憶されます。この状態だと、姿勢を良くしようとしてもスルメ化して固まっているので背筋は伸びません。猫背を直すうえで重要なのは、背骨よりむしろ体の土台、骨盤の状態を見直すことが大事なのです。