本を売って20万円の利益を上げるには

書店の経営者なら誰もが同意してくれることだと思いますが、家賃の負担があるかないかで、書店経営の難易度は天と地ほども変わってきます。

ゲームの『バイオハザード』にたとえるなら、1分間につき1体のゾンビしか出てこないイージーモードと、ゲーム開始直後から100体のゾンビが出てくる超ハードモードくらいの違いがある。

今村翔吾
今村翔吾「地方には本や書店のために何かしたいという思いを抱いている企業家が、けっして少なくない」(撮影◎本社 中島正晶)

なにしろ、本を売って20万円の利益(粗利)を上げるには、1000円の新書を1000冊(!)近く売らなければいけないのですから。

※本稿は、『書店を守れ!』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

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書店を守れ!』(著:今村翔吾/祥伝社)

書店数は2003年には1万3661店だったが、2025年12月時点で7458店である。

どうすれば、書店の廃業を減らすことができるのか。

「書店を守る」ために興した新ビジネスから、今後の業界はどうなるか・どうすべきかまで、余すところなく記す!