「高石あかりらしさ」とは
ヒロイン発表の時に、脚本のふじきみつ彦さんからは「高石さんそのままで演じて下さい」と言われました。「私って何だろう?」と思いながら、現場に立ってきました。最初は「トキは自分に近いな」「似ているな」と感じていたのです。
たとえば、トキの実父の雨清水傳(堤真一)から、「私の子どもではないぞ」と言われたときに、私だったら「知っちょります」と言うな、と思ったら台本にそのままそのセリフが書いてありました。自然とトキが自分の中に湧いてくるようになって、「自分に似ている」と思うこともなくなったんです。
トキを演じていると、過去の経験がよみがえってくることもありました。役と自分が重なるようなことは今までなかったのですが、よりリアルで素直な何かがお芝居で表現できていた気がします。
ただ、役を引きずることはありませんでした。カットがかかったら、もう自分に戻っている。まわりも配慮してくださって、スタジオには私が1人でいられる場所もあったので、役と自分にうまく線を引くことができたと思っています。