人生で何度も人物像について考えた

高校在学中に書いた小説『インストール』で2001年に文藝賞を受賞し、04年には『蹴りたい背中』で芥川賞を最年少で受賞した綿矢りささん。劇中では4人がスカーレット・オハラを演じ、綿矢さんもその一人として出演します。

「『風と共に去りぬ』は中学生の頃に読んだ外国小説で一番好きな小説。早い年齢で読んだせいか、スカーレットという女性の人物像について、人生で何回も考え直す機会がありました。そういう人を演じることができるのはすごくうれしい」と明かした綿矢さん。

「初めは勝ち気な女性としか思っていなかったですが、すごく幼稚な部分があって、その幼稚さを人にぶつけることによって難所を解決していこうとしたり、ちょっと自己愛が強いところもあったり」などとスカーレットの印象を語り、

共に文士劇に挑戦する作家仲間については、「慣れない演劇で恥をかいたり、間違えたりすることを怖がらず、かつ真面目な人たちが集まって来ました。年齢も全然違うのに和気あいあいと稽古ができています。自分は17歳、18歳ぐらいから文学の世界にいますが、初めての感覚。稽古を通して文学者との交流も楽しみたいです」と思いを口にしました。
 

中学では演劇部だったといい「放課後、演劇部の人たちと一緒に話しながら劇の稽古をしたことが、すごく楽しい思い出として残っていました」と振り返る綿矢りささん