チーム名は、秋田で熊などを狩猟する「マタギ」とシューティングゲームの「スナイパー(狙撃手)」から命名。21年に選手を一般から募集すると、予想をはるかに超える30~40件の問い合わせがあったそうだ。

メンバーの一人であるNAGI(ナギ)さんは、当時62歳。「募集要項には『65歳以上』とありましたが、あまりにも興味がありすぎて(笑)、『説明会だけでも』と連絡して、そのままジュニアメンバー(訓練生)として参加させてもらいました」と語る。

子育てが一段落し、秋田出身の夫が定年後に帰郷するのにともない、自身もパートの仕事を辞めて移住したばかり。趣味の編み物などを楽しんでいたが、コミュニティは少なかったという。マタギスナイパーズのことは、「夫がニュースで知って、ゲーム好きの私に勧めてくれました」。

スーパーファミコンは発売当時から家族で楽しみ、折々に流行ったゲームを攻略してきたNAGIさん。パソコンを使った対戦ゲームは初めてで不安もあったが、「とにかくチャレンジあるのみと必死に特訓をして」、現在ではトップチームのメンバーとして活躍中だ。

同じくトップチームのCaitSith(ケット・シー)さんは、現在74歳。子育てをしながら自宅で行政書士の仕事を続けていたが、母親の介護もあって故郷の秋田に夫と移住。そんなある日、NAGIさんたち1期生が練習に励む風景をローカルニュースで知ったという。

20代の頃からマイクロコンピュータでゲームを自作したり、インベーダーゲームが店頭に置かれた当初から通い詰めたり、ロールプレイングゲームに夢中になったりと、「ゲームにハマり続けた人生でした」。その年の応募は締め切られていたため、「SNSをフォローして次回の応募を今か今かと待って」、翌年度に晴れてチームの一員となった。