4,000匹以上のぬいぐるみと暮らす小説家・新井素子さんの日常がここに。「ぬい活」が一般化するはるか以前、「ぬい」という呼称を生み出し、社会からずっと変人扱いされてきた新井さん。「ぬいぐるみは生きている」と本気で確信し育んだ「ぬい」たちとの生活には、ただごとではない発見と幸せのヒントが詰まっていました。

ぬいの鬼門「干す」

ぬいを、洗濯機で洗った場合。
いや、これ、絶対にやらないで欲しいことなんですが。
それでも、ぬいを洗濯機で洗ってしまった場合。
次に絶対にやっていけないのは……洗われてしまったぬいを……そのまま、干すこと、です。
これはねえ。
ぬいぐるみを洗濯機で洗ってしまうような普通のひとは、絶対にやっちゃうだろうと思うんだよね、私。
洗濯機で洗う。そしたら、洗われたものを、干す。

……いや、これ、普通。
どう考えても、普通のひとは、洗い終わったぬいを、次の工程として、干すよ……ねえ。
ですが、これ。
これだけは、絶対に、やってはいけません。

日常生活ではあんまり実感しないような気もしますが。実は、“水”というのは、とても重たいのです。