お銀の髪

黒髪がどうなったか行方は分からない。

だが、実際にお銀が吊るされたという「お銀の木」と呼ばれるミズナラの木が昔はあった。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

だが、今は場所が分からなくなってしまったという。

人によっては弘前公園のどこかに移植されたという人もいたが、それも事実かどうかわからない。

城下にある専修寺付近は、施行小屋が設けられ、また、餓死者を埋葬した場所とも伝えられている。そんな専修寺にある餓死供養名号塔(がしくようみょうごうとう)は、嘉永6年(1853)に建立された天保大飢饉の供養塔だが、数百人の女性の髪を編んだ縄を引綱として運ばれたという。天明飢饉とはずいぶん時期がずれるが、もしかしたら殺されたお銀の髪もその中に混ざっていたかもしれない。