ホスピス入居の選択は間違っていません

相談者さんの現在の悩みを整理しますと、お母様をホスピスに託したことで、時を置かずに寝たきりにさせてしまった、もっとほかの選択肢はなかったのだろうか――という後悔に似た思いでしょうか。

「ホスピスに入れたから弱ってしまったのではないか」「家にいれば違ったのではないか」とお感じになるご家族は、実際とても多いです。

まず、医師の立場から申し上げますと、ご家族の選択はとても理にかなっていたと言えます。QOLが低下したのはホスピスのせいではありません。すい臓がんそのものによって、体が弱ってきているため。「場所」ではなく、「病気」の進行が体を変えていったのです。

お母様の筋力が衰えて寝たきりになったり、帯状疱疹を患ったりしたのも、病気の進行に伴うものであり、病院にいても、自宅に帰っても、ある時期が来たら同じ状態になっていたと思います。