もともとはがきや手紙を書くのが好きで、年賀状も毎年嬉々としてしたためてきたが…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは大阪府の60代の方からのお便り。毎年参加している年賀状の仕分けバイトに、今年も行ったところ――。
少なくなる年賀状
年末に10日間、郵便局で年賀状を仕分けるアルバイトをした。毎年参加しているため、特に戸惑うこともなく仕事は無事に終了。毎年の恒例行事になる一方で、年賀状の数が減っていくのを目の当たりにし、一抹の寂しさを覚えている。
数年前までは、アルバイトや職員が、それこそ猫の手も借りたいほど忙しく仕分けをしていたが、一昨年あたりから様子が変わった。
第一の理由は、年賀状じまいをする人が増えたことだろう。実際、私の親戚たちは高齢を理由にやめてしまったし、同年代の友人たちも、はがきからメールに切り替えた人が増えた。
第二の理由としては、一昨年の秋に行われた郵便料金の値上げがあると思われる。63円から85円へ、1枚当たり22円高くなったことは、「懐が痛い」と感じる人も多いのではないだろうか。私もその一人だ。
もともとはがきや手紙を書くのが好きで、年賀状も毎年嬉々としてしたためてきたが、郵便料金の値上げに音を上げ、出す枚数を減らした。今は、自分に送ってくれた人でかつ、普段あまりメールのやり取りをしていない人に限って出している。
そういうわけで、私自身も今年出したのは5枚だけだった。
今後もおそらく減り続けるだろう。近い将来、年賀はがきそのものがなくなり、これまでの習慣は過去の行事となるのかもしれない。
タイパ、コスパが何より重視される昨今、手間のかかるものはどんどん削られていく。昭和世代としては何ともやりきれない気持ちである。