「邦画の当たり年」となった2025年
それは「邦画の当たり年」となった2025年の状況を見てもはっきりと窺われる。
2020年に19年ぶりに国内歴代映画興行収入ランキングのトップを塗り替えたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の続編である外崎春雄監督『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来』(2025年)が公開後、北米を含む国内外で数々の興行記録を更新し、公開206日間で前作に次ぐ国内歴代2位となる興収393億2000万円を記録した。
また実写でも、李相日(リ・サンイル)監督『国宝』(2025年)が口コミから広がって社会現象級の大ヒットとなり、公開172日間で興行収入173億739万円を記録、本広克行監督『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)が保持していた記録を破り、22年ぶりに邦画実写歴代1位を更新した。
ほかにも、シリーズ歴代2位の興行収入を記録した『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(2025年)や100億円を超える興収を達成した『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』(2025年)などアニメ映画の大ヒットも相次いだ。
なお、以上のような最近の邦高洋低の傾向により、現在の国内映画興収ランキング上位10作品のうち、洋画はもはや3作のみとなった。しかも、そのうちの『タイタニック』(1997年)と『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)はすでに四半世紀以上も前の作品だ。