「更年期と重なっていたことも、不安が増幅された原因かもしれません」

仕事現場では、松葉杖をついて現れた私の姿に、みんな驚きながら「どうしました?」とすごく心配してくれて。私の中にある《かまってちゃん欲求》が満たされたのはよかったですけどね。(笑)

週1回の名古屋の仕事は、一人で新幹線に乗って行っていましたが、松葉杖でホームから車内に乗り込むのが怖い怖い。そんな時、「大丈夫ですか?」とか、「先にゆっくり降りてくださいね」などと声をかけてくれる人がいて。

マンションでも、松葉杖でゴミ出しをしていると、「捨てにいってあげますよ」と言ってもらったりして、「あっ、人って優しいんだな」と思いました。だから、困っている人がいたら、私も優しくしてあげなきゃって。

痛みのほかにしんどかったのは気分の落ち込みです。1ヵ月経っても、先生から「まだくっついていないので、2週間後に来てください」と言われる。もしかして、もうこのまま治らないのでは……と、一人で怖くなっていました。

更年期と重なっていたことも、不安が増幅された原因かもしれません。更年期の症状は比較的軽いほうでしたが、それでも不眠や、夜中にカッと熱くなって目が覚めたり、ちょっとしたことでイライラしたりといった症状はありました。

そして、一人身でいることがすごくつらくなってくる。食事しようと思ったら食卓に箸を持ってくるのを忘れて、台所に取りに行って、戻ってきたら今度は醤油がない、みたいな。松葉杖でリビングを行ったり来たりして、もうヘトヘト。

片づけられないから家の中がどんどん汚くなるし、散らかった部屋にいると悲しくなってきます。