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ストレスはがんの原因?笑えばがんが治る?

「ストレスはがんの原因になりますか?」、「笑えばがんがよくなると聞いたことがあるのですが」。このふたつも講演後によく聞かれる質問である。どちらも可能性がゼロとは言わないが、うすい。あるいは、ようわからんというのが正しい答えだ。

ストレスとXXの関係というのは、がんに限らず難しい。というのは、定量的にストレスを計測することが非常に難しいからだ。

そもそも人によってストレスの感じ方は大きく違う。ストレスを感じるはずの状況で平気な人がいるし、逆に、なんでそんなもんがストレスやねんと言いたくなる人もいる。自己申告や、ストレスで分泌が増加する副腎皮質ホルモンの値で評価することは不可能ではないが、きちんとした定量化は難しすぎる。

ただ、ストレスは間接的には発がんに影響するかもしれない。ストレスで副腎皮質ホルモンレベルがあがると免疫機能が抑制されるし、がん細胞を攻撃する免疫細胞の一種であるナチュラルキラー細胞の活性がストレスにより低下するという報告もある。

こういった免疫能の低下により、将来がんになるかもしれない変異を持った細胞を排除しにくくなる可能性はある。