笑いとがんについては、何年か前に大阪国際がんセンターで、吉本興業などの芸人さんを呼んでの研究がおこなわれたことがある。以前から言われていた通り、笑いはナチュラルキラー細胞の活性をあげたようだ。
しかし、ナチュラルキラー細胞の活性が少々あがったからといって、がんの治療には結びつかない。そんなことあったら誰も苦労せんやろ。
がん細胞は、すでにさまざまな免疫細胞による攻撃をすり抜けて進化し、増殖してきた細胞なのだ。そこへ、ナチュラルキラー細胞の活性が多少あがったところで、大勢に影響はなかろう。
ただし、がんに進化しきる前の段階の異常細胞を殺すには役立っているという可能性は否定できない。
いずれも、もしかしたら影響する可能性があるかもしらんような気がせんでもない、という程度の話である。しかし、ストレスなく、いっぱい笑える生活っちゅうのは、がんの発症とは関係なしに目指したいところですわな。
※本稿は、『がんは運である? 自分事として向き合うための手控え帖』(仲野徹:著/KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
『がんは運である? 自分事として向き合うための手控え帖』(仲野徹:著/KADOKAWA)
もしがんになったらどうする?
現在、日本では二人に一人ががんになると言われています。もし自分ががんになったとしたら、身近なパートナーが余命宣告を受けたら、あなたはどうするか。
『こわいもの知らずの病理学講義』著者による、自分事として「がん」と向き合うための入門書





