自分の言いたいことだけを言う人は、思いのほか多い

周りを見回すと、人と会話をしていても、前後の文脈を無視して自分の言いたいことだけを言う人はとても多いです。気持ちはとてもわかるんです。一人の時に「今度あの人に会ったら、これを言ってやる」と思いついてしまい、それを会った時に実行する。男女に限らず話が噛み合わない状況というのは往々にしてこういうことから起こります。

そして不思議なことに「類は友を呼ぶ」という言葉の通り「言いたいことを言う人」の友達はだいたい「言いたいことを言う人」だったりします。

喫茶店などで聞こえてくる会話に耳を傾けると、「この二人、言いたいことを言い合っているだけだな」と思うことがよくあります。それはそれで、お互いのストレス解消にはなるのかもしれませんが、せっかくの対話の意味は残念ながらありません。

逆に言うと相手の話をしっかり聞いて、修正しつつ、その意図をしっかり引き出すことができれば、その対話に価値が生まれます。聞き上手が話し上手につながるというのはここから来るのです。

 

※本稿は、『育つ、育てる。対話力 話し下手が強みになるニクヨ式会話術』(肉乃小路ニクヨ:著/KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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