「血圧計には上腕式と手首式があります。誤差が出づらい上腕式を勧める医療機関が多いですが、手首式でも、装着した手首を心臓の高さに上げさえすれば、上腕式と遜色ない正確さで測れるので、どちらでもOK。

ちなみに、起床時の血圧は高めに出ます。起き上がる動作は体に大きな負荷をかけるため、起床時は、いわばエンジン全開の状態。就寝前より20~30高いこともよくあるのです。

また、測定1回目の数値が高くても、何度か測るうちに下がっていけば大丈夫。数回測って数値が落ち着いた時点で記録しましょう。朝晩の血圧を毎日記録していくと、自身の適正血圧値の幅も見えてきます」

ただし、少ないながら「怖い高血圧」があることも忘れてはなりません。

「腎機能の異常、甲状腺や副腎からの過剰なホルモン分泌など、原因が明らかな高血圧(約1割)には要注意。根本原因の早急な治療が必須です。中でも、脳梗塞や心筋梗塞を起こしかけている急激な血圧上昇が最も怖い。

たとえば、普段は130前後なのに突然180前後にはね上がった場合は、脳や心臓にできた血栓を押し流そうと、心臓が必死に血圧を急上昇させている可能性があります。脳梗塞や心筋梗塞の前兆は、急な血圧上昇以外にも、ろれつが回らない、顔の片側が麻痺する、視野が狭くなる、手足がしびれるといった異変を伴うことも。

『何かおかしい』という自覚症状、もしくは家族や周囲の気づきが頼りです。こういうときは決して様子を見たりせず、夜中でも、すぐに救急車を呼んでください」 

次回からはタイプ別の具体的な降圧対策を紹介します。

【関連記事】
血圧は「おいしく」下げるのが正解?「1日に大さじ1杯飲むだけでも…」薬剤師が降圧薬と同じ成分を持つ食材を紹介【2026年編集部セレクション】
90代でも歩き続けるカギは「背中」と「大腰筋」。今日からできる4つの簡単な肩甲骨まわり、大腰筋トレーニング
98歳で海外旅行も!寝たきりを防ぐには「歩く」ために不可欠な「大腰筋」と「背中」を鍛える。筋肉量は70代では20代の半分に…