野次馬根性で「これはぜひとも体験せねば」と、いそいそと出かけることに…(写真:stock.adobe.com)
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シニアボランティア

今の私は病気がちで体力に自信がない。だから働くという選択肢もなく、新聞に入るチラシを眺めながら、時間が過ぎるのを待つ日々。

そんな時、私の住んでいる地域に「シニアボランティア制度」というものがあると知った。65歳以上が登録・参加でき、地域の買い物に使えるポイントなるものも貰えるという。

「私にもできるかも」と思い、役所に電話をしてみると、「説明会に出席して登録してください」と言われた。どんな雰囲気で何人くらいが登録に来るのだろう。野次馬根性で「これはぜひとも体験せねば」と、いそいそと出かけることに。

実際に行ってみると、それほど参加者はおらず、冊子を手渡される。どうやらこの中から興味があるものに自分でコンタクトを取り、約束を取り付けるらしい。冊子に掲載されているのは主に介護施設で、どのような作業内容なのかわかりづらい。果たして私にできるのか。

それでも物は試し、乗りかかった船である。行くだけ行ってみようと、事業所へ電話をかける。「シニアボランティアをしたいのですが……」というと、「今募集しているのは、シニア体操の係です」といわれた。

よく聞くと、椅子の準備と片付け、利用者の受付が主な仕事とのこと。「それならできそう」と、参加を決意。迎えた当日、久々にほどよい緊張を感じ、入学式の翌日に、初めてひとりで登校した日を思い出した。

あの日から始めたボランティアは、今年で3年目を迎える。もう1人の受付と2人で楽しく励んでおり、今年からは、隔月で子育てイベントの受付も担当することになりそうだ。また新しい出会いがあるだろうと、今からワクワクしている。

以前は「自分にはできない」と、やる前から諦めて家にこもっていたが、この年齢だからこそ、外へ出て挑戦してみることの大切さに気づいた。自分自身のためであり、さらにそれが他人の助けにもなるのならば、なおさら。これからもずっと続けていきたいと思っている。


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