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阿川佐和子さんが『婦人公論』で好評連載中のエッセイ「見上げれば三日月」。美容ジャーナリストの齋藤薫さんにお会いした阿川さん。更年期障害を乗り越えたら、以前より元気になったとおっしゃるそうで――。
※本記事は『婦人公論』2026年4月号に掲載されたものです
※本記事は『婦人公論』2026年4月号に掲載されたものです
美容ジャーナリストの齋藤薫さんにお会いした。齋藤さんは更年期障害を乗り越えたら、以前より元気になったとおっしゃる。ほんまかいな。そんなご自身の体験をもとに本を出された。タイトルは『年齢革命』。副題に「閉経からが人生だ!」とある。ずいぶん大胆なタイトルをおつけになったものだと感服しつつお話を伺うと、頷くところが多かった。
私自身は更年期を終えたあとのほうが「元気!」と胸を張るほどの自信はないし、まあそのぉ、めくるめく恋をしたいなんて体力気力は、さらにない……と思う。でも、だからといって、「女が終わった」という感覚はまだない……と思う。その点、昔の高齢女性たちはずいぶん虐げられてきたものだ。
齋藤さんの話によると、かつて美容業界では五十歳以上の女性を対象とした化粧品は開発されていなかったのだという。五十歳以上の女性がきれいになったり肌を蘇らせたりする必要はないと思い込まれていたのだ。高齢女性の人口比率が高くなるにつれ、「大人の化粧品」が登場するようになったけれど、昔は五十歳を超えると女性とすら認められていなかったということか。
齋藤さんに伺った話のなかでいちばん面白かったのは「閉経後の女性の元気」の理由である。
「更年期になると女性ホルモンが減っていきます。でも、本来、女性の身体の中には男性ホルモンもあります。更年期を迎えるまでは女性ホルモンのほうが優勢ですが、更年期後は、相対的に男性ホルモンの比率が高くなる」
とすると、女性は更年期後のほうがむしろ意欲的になるというのが齋藤さんの説である。
