「カロン様が黒幕……ですって……?」
モリシーが中腰になった。
ソニックの剣幕に押されて、ミクニの異変に気付かなかったのは、確かに青峰の落ち度だったかもしれない。
止められるものはいなかった。
ダルマ山の噴火を。
「あんた――それ、本気で言ってんのォォーッ!?」
ミクニがソニックの胸倉を掴み、立たせたのは、その瞬間だった。
(つづく)
「カロン様が黒幕……ですって……?」
モリシーが中腰になった。
ソニックの剣幕に押されて、ミクニの異変に気付かなかったのは、確かに青峰の落ち度だったかもしれない。
止められるものはいなかった。
ダルマ山の噴火を。
「あんた――それ、本気で言ってんのォォーッ!?」
ミクニがソニックの胸倉を掴み、立たせたのは、その瞬間だった。
(つづく)
1994年、東京都生まれ。東京大学卒。2017年、光文社の新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」第一期に選ばれた『名探偵は嘘をつかない』でデビュー。2023年『阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』で第23回本格ミステリ大賞[評論・研究部門]を受賞した。主な著作に『紅蓮館の殺人』『透明人間は密室に潜む』『バーニング・ダンサー』『最後のあいさつ』『ルーカスのいうとおり』『犯人はキミが好きなひと』などがある。