「なんというか……」青峰はなんとか答えた。「展開が早くて、呆気に取られていただけだよ」
青峰は先ほどまで口にしようとしていた言葉を引っ込めた。
会計を終え、もらったお冷やを飲み終えてからソニックは「さて」と言った。
「さっき言った通り、河岸を変えるってことで、いいッスか?」
青峰は一瞬、ためらった。
正直、このまま帰ってしまって布団にくるまりたい。体力的にも限界が近かった。
だが、帰ってしまっては、恐らく消化不良だろう。ソニックの提案に乗ることにした。
「構わないよ」
(つづく)
「なんというか……」青峰はなんとか答えた。「展開が早くて、呆気に取られていただけだよ」
青峰は先ほどまで口にしようとしていた言葉を引っ込めた。
会計を終え、もらったお冷やを飲み終えてからソニックは「さて」と言った。
「さっき言った通り、河岸を変えるってことで、いいッスか?」
青峰は一瞬、ためらった。
正直、このまま帰ってしまって布団にくるまりたい。体力的にも限界が近かった。
だが、帰ってしまっては、恐らく消化不良だろう。ソニックの提案に乗ることにした。
「構わないよ」
(つづく)
1994年、東京都生まれ。東京大学卒。2017年、光文社の新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」第一期に選ばれた『名探偵は嘘をつかない』でデビュー。2023年『阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』で第23回本格ミステリ大賞[評論・研究部門]を受賞した。主な著作に『紅蓮館の殺人』『透明人間は密室に潜む』『バーニング・ダンサー』『最後のあいさつ』『ルーカスのいうとおり』『犯人はキミが好きなひと』などがある。