「すみません、お飲み物ラストオーダーになりますが」

 テーブルの横に店員が立っていた。

 十九時三十二分。いつの間にか、そんなに時間が経っていたのか。

「え、ああ……」

 モリシーが、ストン、と椅子に座った。

「どうする、みんな。もう一杯ぐらい飲んでいくか?」

 彼は青峰が言おうとして言えなかった言葉をさらりと言ってのける。

 ソニックは少し落ち着いたのか、ふう、と息を吐いてから、素っ気ない口調で言う。

「いや、もう食べ物もなくなったし、いいんじゃないんスか。河岸を変えましょうよ、ね、アオさん」

「え? ああ……」

「モリシーさんたちは、さっさと二人になりたいでしょ」

「そういう意味で言ったわけじゃ……」

「いーんじゃない、二人とも僻んでるだけだって」

 ミクニはもう地を隠そうともしなかった。