これからのタイフェス

今回のイベント全体を振り返ると、もともとの主役である「タイフード(食)」、そして近年の爆発的な原動力である「エンタメ(推し活)」という、2大ジャンルでの凄まじい熱量を感じる2日間でした。 

しかし、現場の熱気が高まる一方で、ステージの盛り上がりから立ち止まり禁止エリアが設けられるなど導線の取り方が難しいと感じた場面がありました。入場無料だったこともあり、タイ人気の高まりとともに、あふれる人をどう整理するのかに課題を感じた人も多かったようです。食とエンタメが互いに融合しながら伸びていくにはどうしたらいいのか、ステージ目当てのファンがフードエリアへ、食文化を目的に来た人がステージへと、より自然に回遊し合える仕組みができれば、イベントはさらに成熟していくはずです。

タイ国政府観光庁側は「タイに日本人観光客を120万人誘致する」という目標を掲げています。現在の日本では、歴史的な円安の影響などで海外旅行を控えるといった状況も確かにあるでしょう。しかし、この代々木公園を埋め尽くした凄まじい人たち、イベントの大盛況ぶりを見ると、日本における「タイ」への関心や需要の高さ、そして熱量は間違いなく本物であると確信させられます。

TayとNewが登場すると大歓声が起こった=東京都渋谷区、2026年5月9日