(写真提供:越乃さん 以下すべて)
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第127回は「今、求められる人」です。

前回「元タカラジェンヌが〈国家資格〉に挑戦。しかし学科試験の最中、突然試験官が近づいてきて…」はこちら

鳳月杏さん率いる月組の舞台を観に行ってまいりました。
演目は『RYOFU』『水晶宮殿(クリスタルパレス)』。

評判がとても良いのです。
それも、「なかなか良かった」というレベルではありません。
耳に入ってくるのは絶賛の声ばかり。

ここまで評判が良いと、逆に少し身構えてしまいます。
私は昔から、観劇前にあまり情報を入れないタイプです。
あらすじもなるべく読まず、予習もしません。
なぜなら、自分の中で勝手に壮大な物語を作り上げてしまうからです。
そして実際の舞台がそれと違うと、作品に何の落ち度もないのに勝手にショックを受けることがあります。
なんとも迷惑な観客です。

ですから今回も、なるべくフラットな気持ちで劇場へ向かいました。
それでも久しぶりの宝塚観劇に心は弾みます。