時代が求めたトップスター

私は以前ちなつのことを、
「彼女は今最も時代に愛され、最も時代に求められている人です」
と書きました。
時代はいつも、その時代に必要な人を選びます。
今という時代が、鳳月杏というトップスターを求めました。

彼女は圧倒的なカリスマ性で周りを引っ張るタイプのトップスターとは少し違います。
どこまでも自然体で、人を理解し、寄り添う人です。
その視線は常に相手役さんや、周りの組子たちへと注がれています。
今は強い人よりも、人の痛みを理解できる人が求められる時代です。
だからこそ、多くの人が彼女に惹かれるのでしょう。
そして、その空気は今の月組そのものにも表れていました。

組というものは不思議なほどトップの色が映し出されます。
トップが張り詰めていれば組も緊張しますし、トップが穏やかであれば、その空気は自然と組全体に広がっていきます。
今の月組には、安心感と信頼感があります。
ちなつが真ん中に立つことで、相手役さんや下級生たちが、のびのびと輝いて見えるのです。
自分の役割を理解し、その役を生きることに誇りを持っている。
それこそが今の月組の強さなのだと思います。

自分だけが輝くのではなく、周りも輝かせる。
それは宝塚のトップスターだけではなく、これからの時代のリーダーに求められる資質なのかもしれません。

必死に写真を撮ってるところを撮られてました