女性は75歳からでも損するリスクは少ない

具体的に繰り下げによりどのくらい金額が増えるのか。男女別の「平均年金受給額早見表」(図)を見てみます。

<『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』より>

厚生年金に加入する65歳の男性の平均年金月額14万9000円、女性の9万3000円(基礎年金含む)をベースに、それぞれ75歳まで繰り下げた場合の金額をまとめています(2024年度時点)。

『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(著:横山光昭、関口博美/小学館)

ちなみに、厚生年金に加入していた夫婦が同年齢で65歳から受給した場合、月額の合計は24万2000円。住居関連の支出にもよりますが、繰り下げ受給せずとも何とか暮らせそうな金額です。

仮に、この夫婦がともに75歳まで繰り下げると、月額は計44万5280円。結構な金額に増えます。

ただし、何度も申しますが、無理は禁物です。

たとえば、男性は68歳で受け取り、女性は72歳で受け取るなど、さまざまな選択肢が考えられます。個人差はありますが、女性は平均寿命が90歳近いため、75歳から受け取り始めても損するリスクは少ないかもしれません。