影響は収入だけにとどまらず…
そして成人後。日本の研究によると、30~34歳の時点で1~3月生まれの男性は、4~6月生まれの男性に比べて平均で約4%収入が低いことが示されています。年収に置き換えれば約20万円に相当する金額ですから、無視できるものではありません。努力ではどうにもならない「生まれ月」という偶然の要素が、社会に出てからの所得格差にまで影響しているのです。
その影響は収入だけにとどまりません。職業選択や昇進の可能性にも広がっています。アメリカの研究では、S&P500(米国の主要500社)に名を連ねる大企業のCEOになる確率が、学年内で若いほど低いことが報告されています。
さらにアメリカやフィンランド、ベルギーのデータからは、国会議員になる確率にも生まれ月による差があることが明らかになっています。
スポーツの世界では、生まれ月による影響がさらにわかりやすく表れます。プロ野球やJリーグのサッカー選手の誕生月を調べてみると、4~6月に生まれた選手が多く、冬から早春にかけて生まれた選手は少ないという、はっきりとした偏りがあるのです。