生まれ月というほんの小さな違いが

たとえばプロ野球選手の場合、4~6月生まれは全体の29%を占めますが、1~3月生まれは19%にとどまります。Jリーグではこの傾向はより強く、4~6月生まれが32%に対して、1~3月生まれは半分の16%しかいません。

学年全体で見れば4分の1ずつ25%で均等に分布しているはずなのに、プロとして活躍する選手の世界では大きく偏っているのです。この差は偶然とは考えにくく、学年の前半に生まれた子どもが体格や運動能力の面で早くから有利な立場を得やすいことを示しています。

こうした誕生月の偏りは、文章で数字を追うよりも、グラフで見るとさらに実感が湧きます。下の図を見れば、プロ野球選手は学年内で年長にあたる生まれ月が多く、年少にあたる生まれ月は少ないことが一目でわかります。

<『「早生まれ」は損なのか-生まれ月格差の経済学』より>

下の図は、プロサッカー(J1)選手の生まれ月を示したものですが、学年の前半生まれが多く、翌年3月生まれに向けて数が少なくなっていく傾向がはっきりしています。生まれ月というほんの小さな違いが、プロの舞台に立てるかどうかという大きな結果につながっているという事実が視覚的にくっきりと浮かび上がります。

<『「早生まれ」は損なのか-生まれ月格差の経済学』より>

※本稿は、『「早生まれ」は損なのか―生まれ月格差の経済学』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。

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「早生まれ」は損なのか-生まれ月格差の経済学』(著:山口慎太郎/中央公論新社)

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