(写真:AdobePhotoStock)
noteが主催する「創作大賞2023」で幻冬舎賞を受賞した斉藤ナミさん。SNSを中心にコミカルな文体で人気を集めています。「愛されたい」が私のすべて。自己愛まみれの奮闘記、『褒めてくれてもいいんですよ?』を上梓した斉藤さんによる連載「嫉妬マニア」第28回は「他人の目を気にしないと自分の輪郭さえ保てない私は、一生食べたくもないパンケーキを注文し続けるのか?」です
全ては「いいね」をたくさんもらうために
「待ってー! まだ食べないで、写真撮らせてっ!」
美味しそうな食べ物、美しい景色、欲しかった新商品。
それらに遭遇すると私はすぐにスマホを取り出して、パシャパシャ写真を撮る。
撮影タイムが終わるまで待ってくれている家族や友人たちは、さぞうんざりしていることだろう。そりゃあそうだ。アツアツの一番美味しい状態で食べたいに決まってる。
私はもはや世間に見せびらかすため、「いいね」をたくさんもらうために、食べ物、見たいもの、自分の生き方さえも選んでいる気がする。
他人に評価されるためでなく、ちゃんと自分を生きている人が羨ましい。私も本当は自分が食べたいものを食べたいし、自分がしたいことをしたい。
文字にしてみると、おかしなことを言っているなと改めて思う。そんなもん食べたいものを食べればいい。
