お仕事のために読むケースも多いとは思いますが、プライベートでは、どんな基準で本を選ばれるのですか?
――特に問題意識を持って選ぶとかいうのはほとんどなくて、単純に「今読みたい本」「面白そうな1冊」ですね。仕事で読む場合にも、結局自分が興味のある今書きたいテーマに沿ったものになりますから、スタンスはそんなに変わりません。
ジャンルも様々です。私は、中学時代に恩田陸さんの著作に出会って、大きな影響を受けました。恩田さんは小説を書かれるだけでなく、エッセイスト、評論家として、たくさんの本を紹介してくださいました。それをガイドのようにしていろんな本を読むようになり、その面白さ、奥深さを知ったことが、今の仕事につながっていきました。
ちなみに、今年の本屋大賞に作品がノミネートされた佐藤正午さん、湊かなえさん、伊坂幸太郎さん、瀬尾さんも、そうやって当時から読み続けてきた作家さんです。そういう方たちが、ベテランと呼ばれる域になって書かれる作品を読めるというのも、私にとっては大きな喜びです。