親の介護で後悔しないためには、どんな心構えや備えが必要なのでしょうか。専門家2人がさまざまな疑問や困りごとに答えます(構成:山田真理 イラスト:ナツコ・ムーン)
【コミュニケーション】
Q. 親との意思疎通が困難に…。適切な対応を教えてください
Q. 親との意思疎通が困難に…。適切な対応を教えてください
第三者に入ってもらう
介護が必要になった親と接すると、「昔はきちんとしていたのに」と、ショックを受けることもあるでしょう。言うことを聞かない、予定を守らない、生活がだらしない。つい口を出してしまう気持ちもわかります。
しかし、高齢になって気力・体力が衰えていることに加え、本人なりの理由があってその行動をとっているのです。
たとえばデイサービスに行く日の朝、「行きたくない」と言って起きない。それは本当に朝起きるのがつらいのかもしれませんし、うるさく言われて機嫌を損ねている可能性もあります。
そこで私がお伝えしたいのは、親に「困ってもらう」のを恐れないでほしいということ。デイサービスを休んで家にいても、家族からいつも通り世話をされたら、親はまったく困りません。
しかし、「デイサービスで食べる予定だったからお昼は用意してないよ」と言って出かけてしまえば、お腹は空くし、頼る相手がいなくて困る。「それならデイサービスに行ったほうがいいか」と考えるかもしれません。
あるいはケアマネジャーに相談し、スタッフが迎えに来る前に、本人を起こして支度するまでを手伝うヘルパーに入ってもらう方法もあります。
介護サービスを上手に使って無駄にぶつかり合うのを防ぐことが、介護における親子のコミュニケーションには重要です。