「また大河に帰ってきたい」と誓った日

信澄は信長からの信任も厚い人物でしたが、次第にさまざまな疑念をかけられて、最終的には「本能寺の変」のあと大坂城で自害に追い込まれます。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

 

切腹するシーンは丁寧に時間をかけて撮影してくださいました。

切腹には作法があり、座ってから腹を切るまでの一連の所作を確認しながら、一つひとつ大切に演じたつもりです。

大河ドラマは、2019年の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』以来、2度目の出演です。前回は俳優としてのキャリアが浅く、名前さえない陸上選手の役でした。

撮影は1日のみで、たくさんあるロッカーに着替えを入れ、待機して…。主演の阿部サダヲさんが個人の楽屋から出てくる様子がカッコよくて、「いつか楽屋がもらえるような大きな役をいただいて、また大河に帰ってきたい」と強く思いました。

あれから7年、オーディションを経て、信澄という大きな役をいただくことができ、すごく嬉しかったですし、一つの目標が叶った思いです。

大河ドラマのように、錚々たる役者のみなさんが一堂に会する場所は滅多にないので、現場では自ら積極的にコミュニケーションを取るようにしていました。

まわりには小さい頃から大好きだった役者さんばかり。普段はお話する機会もないので、吸収できるものは吸収しようと、先輩方の仕事への向き合い方を間近に見て学んでいました。