川崎競輪場のバンクを疾走!

娘のような同級生との生活

入学前に競輪学校の資料が届いて校則の厳しさにちょっと驚きました。制服着用、携帯電話・カラオケ・髪染め禁止、化粧品は日焼け止めだけ……。さらに、寮生活。

私自身は娘のような子と同室になるなんて……とわくわくしていたんですよ。ただ、娘たちに、「お母さんは箸の持ち方に始まり、マナーにうるさすぎる。嫌われちゃうんじゃない?」と心配されてしまったので、母親目線になりすぎないよう気をつけています。(笑)

入学が決まって慌ただしく準備を進めていた時期に東日本大震災が起きました。私自身に直接の被害はなかったものの、いろいろ考えることがありました。大震災の被害に今もなお苦しんでいる方はたくさんいらっしゃって、さまざまなプロ・アスリートたちがその支援をしています。私も、そんな支援者のひとりになれれば、と感じています。

何はともあれ、プロ・アスリートの座はもう目前。48歳の私が合格したことで、競輪界を目指す中年女性が増えてくれれば嬉しいですね。そのためにも私が頑張らなくてはいけません。「やはり、年配者はダメ。次からは年齢制限を設ける」となったら、申しわけが立たない。

もちろん、年齢とともに筋肉は衰えていくでしょう。でも、自転車の世界では、10代から競技を始めて50代まで続ける人がたくさんいます。とすれば、30代中盤から始めた私は70歳近くまでもつのでは? と、あくまでもプラス思考でいます。

そうそう、オリンピックももちろん目指しますよ! そして、ゆくゆくはあらゆる経験を糧にして自転車競技を教える側になれたらいいなぁ、という夢を抱いています。