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他者がどう思うかでなく自分が思ったことをする

当時の養成所は、JR品川駅から1つ目の西大井駅から徒歩5分の場所にありました。年季の入ったビルの1階は体育館のように広く、そこで東京校だけで5〜600人の生徒がクラスごとに分けられ、授業が行われました。

みな1年後にはデビューしてTVや舞台で活躍したい若者ばかりです。約1時間ごとに変わる授業内容を行き来する若者たちの活気で、目まぐるしく毎日も過ぎていきました。

私もこれが最後の賭けなのだと見栄えなど気にせず、必死に食らいついていきました。まわりの同期からは「あのおばさん、必死やな」と映っていたと思います。

それでも全く構いませんでした。人からどう見られるかよりも、自分があとで「あの時もっと死に物狂いで挑戦していたら」と、後悔する方が嫌でした。

 

そんな活気とエネルギーに満ちた空間で、私には1つだけ気になっていることがありました。それは校舎のトイレと階段の汚さでした。

男女兼用のトイレの床には時折トイレットペーパーが散乱し、また、階段の隅にはホコリの塊が溜まっていました。それだけの人数が使い、行き交うのですから仕方ありません。

けれど私には、「人は環境に左右され、環境で決まる」という持論がありました。