今年2月に行われた「木村家ファミリーコンサート」にて。左から順に木村竜蔵さん、山川さん、鳥羽一郎さん、木村徹二さん(写真提供:山川さん)

どんなことにも感謝して

プライベートでは、30年連れ添った妻と2022年に離婚しました。これからはお互い好きなことをしながら生きていこうと、意見が一致した結果の円満離婚。とはいえ、それまで仕事仕事で家庭のことを妻に任せきりだったなと反省しています。

離婚した翌年にがんが発覚するなんて皮肉だと思っていたのですが、娘と息子が橋渡しをしてくれる形で元妻とつながることができ、食事の世話をしてもらったりしていて。家族の形は変わっても、相変わらず支えてもらっているというありがたい状況です。

兄の息子たち(木村竜蔵さんと木村徹二さん)が歌手として頑張っているのも嬉しくて。25年から僕を入れた4人で「木村家ファミリーコンサート」を開催していて、みんなでステージに立って歌っていると、本当に元気がわいてきます。

さらにもう一つ、昨年末に娘が男の子を出産しました。可愛くてねぇ。生きていてよかったとつくづく思いますし、孫と一緒にカラオケができるまで頑張りたいという新たな目標もできました。

ただし、がんと闘うのではなく、共存していこうと考えていて、毎朝「がんさん、今日もよろしくね」と自分の体に声をかけています。「がんになってしまった」と考えてしまいがちですが、がんになったからこそ気づけた幸せもたくさんあるのです。人の優しさ、歌えることの喜び、生かされていることのありがたさ……。

だから、どんなことにも感謝して、これが最後になるかもしれないという気持ちで一曲一曲を大切にしながら、50周年、60周年を目指して歌い続けていきたいと思っています。

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