一番大きかったのは「ブラじまい」

阿川 ところで私たちの対談の本のタイトルは『女じまい』ですけど、このタイトルについてはどう思います? 私は、カッコいいなぁと思ったんですけど。

伊藤 ポジティブなタイトルだと思いますよ。

阿川 本の中では、親の介護の話や、墓じまい、実家じまい、自分自身の老いとのつきあい方や終活、将来自分のお墓をどうするかといった話も出たけれど、伊藤さんにとって一番大きかったのは何じまい?

伊藤 「ブラじまい」が一番大きかった。やっぱりブラジャーって、オンナ性とかかわっているでしょう。アメリカから日本に戻ってきて、大学で教え始めた時に「ブラじまい」をやって以来、もう、頑ななまでにブラをしないようになりました。

阿川 きっかけは?

伊藤 夏の暑さ。ジーンズか長い髪、ブラのどれかをやめようと思って、迷いなくブラを選んだ。この齢になったら、誰も見ないだろうと思って。今日もしていないんですよ。

阿川 あら、わからなかった。

伊藤 でしょ? 楽よ~。

阿川 私は、「なにもかも解放して、もう世間なんて関係ない!」と開き直る女になるのも、ちょっとつまらないなぁと思うから。ちょっとおしゃれな服を着たら、やっぱり楽しいし。

伊藤 私は基本、白と黒しか着ない。