家族の介護や看取り、実家や墓じまいまで、本音で語り合った伊藤比呂美さん(左)と、阿川佐和子さん(右)(撮影:清水朝子)
2026年6月8日に刊行された対談本『サワコと比呂美―女じまい』のため、家族の介護や看取り、実家や墓じまいまで、本音で語り合った阿川佐和子さんと伊藤比呂美さん。現在のお2人はどんな日々を送っているのでしょうか。ブラジャーやつけまつげからの卒業、70代だからこその自由、補聴器や高血圧とのつき合い…。笑いが絶えない掛け合いの中から、「年を重ねるって悪くない」と思えるヒントが見えてきました。 (構成:篠藤ゆり 撮影:清水朝子)

お会いするのは対談本をまとめて以来

阿川 お久しぶりです。対談の本をまとめてから、しばらくお会いしていませんでしたね。

伊藤 あれからの変化といえば、髪を三つ編みにしました。たまにはこんな格好もいいかなと思って始めて以来、ずっと三つ編み。途中、谷川俊太郎さんのお別れの会だけはザンバラ髪で行きましたけどね。今は髪洗って、濡れたまま三つ編みにしちゃう。楽ですよ~。

阿川 えっ! 三つ編みのまま寝て、痛かったりはしないんですか?

伊藤 いや、全然。阿川さんは、なにか変化はありましたか?

阿川 なにをやっても長続きしない私ですが、対談でお話した俳句はまだ続いています。

伊藤 何度かお会いして、阿川さんってメチャ面白いと思った。話していて、嫌な、引っかかるところがまったくない。素直だし。

阿川 アハハハ。対談するまでは、素直じゃないと思っていたの?

伊藤 親はすごいし、いろいろな人に会う仕事だし、テレビの仕事もしてこられたし。複雑な業界を生き抜いてきた人じゃないですか。ところが、すごく話しやすかったです。

『サワコと比呂美―女じまい』(著:阿川佐和子、伊藤比呂美/中央公論新社)