(撮影:藤澤靖子 イラスト:おおつか章世)
脳出血や心筋梗塞になって突然倒れたりしたくない。そんな思いで血管の健康について、日頃から情報収集をしている方も多いのではないでしょうか。でも、その知識には、思い込みや勘違いも含まれているかも?血管のエキスパートに、基礎から最新情報までを教わります。(構成:野本由起 撮影:藤澤靖子)

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Q. 近年、「コレステロール値・血圧は多少高くても大丈夫」という説も目にします。本当ですか?

 

A. 適切な数値に改善しましょう

コレステロール値・血圧ともに、高くてもいいという考え方は危険です。

LDLコレステロールや中性脂肪が高いことは、動脈硬化のリスクになります。ただ、すべての人がすぐに薬を飲んで治療する必要があるわけではありません。暴飲暴食や運動不足があるなら、まずは悪しき生活習慣を正すことが最重要です。

その上で、心筋梗塞や狭心症のリスクとなる血糖値の異常や高血圧、既往歴の有無とともに性別や年齢などを考慮して、治療方針が決まります。

内服せずに異常値を改善したいのであれば、定期的にほかのリスクのデータとともに、頸動脈エコー法などの検査で動脈硬化の進行状況をチェックしてもらうことが大切です。

血圧が高い状態も、血管に負担をかけ動脈硬化を進行させます。自宅で測定する場合は上の血圧が135、下の血圧が85を基準に、どちらかあるいは両方超えたら、医師に相談してください。

シニア世代にとって、特に重要なのは上の血圧(収縮期血圧)。65歳を超えると血管の弾力性が失われ下の血圧が低くなり、血圧の上下差が開くという現象が起こります。

下の血圧が低いからといって、油断は禁物。上の血圧が異常に高ければ、コントロールする必要があります。