Q. 血管の不調にいち早く気づくには、体のどの部分をよく観察すればよいのでしょうか?

(イラスト:おおつか章世)
A. 「頸動脈エコー検査」で血管力を診断

血管は「物言わぬ臓器」と言われるだけあり、初期の動脈硬化は自覚症状がありません。だからこそ検査が必要になります。

血管の健康状態を知るには、医療機関で動脈の硬さや詰まり具合を調べる「血管年齢検査」に加え、血管内壁の状態を調べる「頸動脈エコー検査」が重要です。この検査ではプラークができているかどうかを調べられるので、総合的な血管力を診断することができます。

近年は毛細血管にも注目が集まっていますね。読者の皆さんも「ゴースト血管」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。毛細血管の内側にある壁細胞が障害されて血流が途絶え、やがて血管がしぼんでなくなってしまう現象です。

患者さんから「毛細血管をケアするためにはどうしたらよいですか」という質問を受けることもありますが、毛細血管ばかりを意識するのは、「木を見て森を見ず」。

毛細血管は、動脈と静脈の末端に網の目状に広がっています。全身の血流を良くすれば、ゴースト化も自然に防ぐことができるはず。第一に全身の血管力アップを心がけて。

血管は、桜の木に似ています。大動脈が幹だとしたら、動脈や静脈、毛細血管は枝葉、脳や心臓などの臓器は花です。樹齢100年の桜の木も、末端まで栄養を行き渡らせればきれいな花を咲かせます。

人間も、幹や枝葉、つまり血管を若々しく保てば、全身の細胞に栄養が行き渡り、臓器の健康を維持できる。ご自身を桜の木だと思い、十分な栄養を与え、いくつになっても満開の花を咲かせましょう。

 

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